一のはなし   強い風が吹いて


熊のビッチは旅の話しをする。


長い放浪の旅から帰ってきたビッチが、バースの家を訪れた夜は、一晩中、強い風が吹き荒れた。
そして真夜中、森中のみんながすくみ上がるほど大きな音と地響きがして、このあたりでは一番古い木が倒れた。
うろに水がたまって、木の根が腐りかけていたのだ。
その木は高さでも、太さでも、枝の広がりでも、森一番の木だった。

ハリネズミのバース

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